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3月6日「啓蟄」

Posted on 2023/03/06
桃の節句を過ぎ、陽射しにも暖かさを感じる頃となりました。
お元気でいらっしゃいますか。
 
今日は二十四節気「啓蟄」です。
 
なりを潜めていた冬の自然界にも、ようやく春のぬくもりが感じられ、誘われるように鳥が鳴き、虫が顔をみせ、花がふくらみはじめる頃、
 
啓蟄の「啓」は「ひらく、開放、夜が明ける」などの意味、「蟄」は「とじこもる、冬ごもりのために虫が土の下に隠れる」という意味があります。
 
江戸時代の歳時記では桜の開花について「立春より五十四五日目ごろより」などと記しており、花の季節は二十四節気を元に表していました。
 
今では季節を知るといった実用性は薄れましたが、とはいえこれら二十四の言葉に触れるたびに、季節の移ろいに気付かされますし、心理的にも満たされるのを感じます。
さて3月は風の月。先日東京でも春一番が吹きました。日本ではこの季節の強風を「春の嵐」なんていいますが、イギリスでは「三月のライオン」なんていい方もあります。
 
これはイギリスの諺「三月はライオン(のような強い嵐)で訪れ、子羊(のような麗かな天気)で去っていく」から出た言葉ですが、
 
この言葉を知って以来、花粉の飛散が増えるたび、ライオンが黄金色の立髪を振るわせ風を騒がしている姿を想像するようになりました。笑
 
春の訪れに心が弾む一方で、この悩ましい季節の到来こそ、ライオンのように去ってほしいと、切に願うこの頃。
 
皆さまにおかれましても、どうぞ健やかな三月となりますように。
 
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