本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
謹賀新年
遅くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
早々にご挨拶を、と思った矢先に、このたびの思いもよらぬ惨事がありました。
今なお厳しい状況に居られる方々のご心情をお察ししては心を痛めております。
衷心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早く平安が戻ることをお祈りしております。
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そしてご尽力される方たちへも心からの敬意を。
無事に帰宅され、ご家族と安息できますことを心より願っております。
そうこうしているうちに、本日1月5日は「小寒」、「寒の入り」となりました。
冬至から数えて15日目の小寒から立春前日までの一か月を「寒」と言い、
この期間に入ることを「寒の入り」と言います。1年で一番寒い時期です。
ことこの新年においては、北陸の方々の傍にある暖が絶たれないことを願うばかり。
皆様もくれぐれもご自愛され、お過ごしください。
年が明けて、ちかくの神社に出向きましたら、
冬枯れの庭にぽつぽつと椿が咲きはじめました。
冬を知らせたのは山茶花、春を告げるのは梅、椿はその合間に咲く花。
閉ざした冬をひらく花です。
木篇に春と書く花なので春ひらく、といいたいところですが、
そこはほかに任せたい。なぜなら冬のほうが似合うから。
この花の、重い雪をかぶっても頑なに落ちない蕾、
花にも劣らぬ艶やかな葉には、椿5000年の意地と意思を感じます。
花言葉の「誇り」もぴったりです。
今日はさいごに皆様へ、堀口大學の2篇の詩を贈ります。
「人に」そして「自らに」。
「人に」
花はいろ そして匂ひ
あなたはこころ そして やさしさ
「自らに」
雨の日は雨を愛さう。
風の日は風を好まう。
晴れた日は散歩をしよう。
貧しくば心に富まう。
人にするように自らにも心を、やさしさを忘れないように。
その心が巡りまた、人にも与えられるように。
と、自らにとどけた2篇です。
あらためて、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
Hanaimo店主 鈴木咲子