知る喜び
学べば学ぶほど、自分がどれだけ無知であるか思い知らされる。
自分の無知に気づけば気づくほど、より一層学びたくなる。
アルベルト・アインシュタイン
唐突ですが、実は昨秋に大学生になりまして、通信大学の教養学部に所属し「心理学」を学んでいます。ひとくちに心理学といっても、その領域は広く専門性も高いので理解に時間はいりますが、先日ようやく2回目の単位試験も終え、ホッとしているところです。
ちなみに娘も大学生、親子で「試験終わった?」「明日から」などと、やり取りしているこの頃でもあります。
なぜ心理学?と、よく聞かれるのですが、端的には、人の「心」に関心があったこと、なにより心には「知らないことを知る喜び」がある、と思いました。
通販でお花を届ける仕事をしてますが、基本的にお客様の情報は、オーダー票の中にあるものでしかなく、それ以外は概ね推測でしかありません。その推測も、回を重ねれば当たる精度は高まるものの、しかしながら多くの場合は、求める答えが得られない経験を、なんども繰り返すことになります。
しかし相手を知らないからといって、考えもせずに「わからない」と手放すことは、しません。しないというよりは、相手へ抱いた「なぜなのか」を知りたいきもちが、私の中では高まりました。
ソクラテスの言葉に「無知の知」というのがありますが、「知らないことを知る」ことは「わからない」を「わかる」に導くこと。そして「知る喜び」に通じると思いました。もちろんそれは目標にはなり得ず、また達成感が味わえるものでもありません。
しかし大人になってからの学びのいいところは、評価がなくても競争しなくても、継続できるところです。何者かになりたい訳でも無いだけに、今この過程が楽しい。この知る喜びが、ひいては他者に貢献できたら。そんな気持ちで学んでます。
いえることは、心に向き合うのも花に向き合うのも同じこと。何故なら、そこにいるのは他でもない「人」ですから。
今日もいちりんあなたにどうぞ。
キキョウ 花言葉「変わらぬ愛」