6月
名に恥じず
金曜日。海外からのオーダー品を含む数十件のオーダーを出荷。翌日は地元の祭があり、ヤマトの営業所も閉鎖されてしまう事情で週末は休業とさせていただいた。ところが、こういう時に限ってアクシデントは起きるもので、祭で賑わうその最中、海外から頂いたオーダー品が配送中の損傷で受取り辞退になったと連絡あり。
しかし落胆する間はなく、すぐさまその状況を依頼主に連絡を取ろうとしたものの、なぜか電話番号不通で依頼人(USA)とも届先とも連絡取れない(涙)已む無くメールでこの状況を知らせ、今できる最善を尽くすべく、取り急ぎ御詫び状と新しい商品を準備し、再配かけてなんとか無事終了とあいなった。しかし残念なことには、お送りしたはずのメールさえも結果的に届いておらず、「サプライズが台無し!」と依頼主様から怒りのメールが届く始末。。。なんて不甲斐ない商売だと肩を落としたことは言うまでもないのだが、責任の所在は当方にある。何が起きても「今できること」に向き合わなくては前に進めないので、事故後とっさの判断で送ったメールをあらためて転送したところ、こんなメールが届いた。
「鈴木様、 メールありがとうございました!あなたの対応は日本一だと思いました。・・・ Thank you very much!! 」
安堵。いつだって思う。私達のしごとは、花を届けるだけに非ずその花に託された「想い」を届け伝えること。「花を以って想い伝え、そして繋げる」先日、店舗名の「はないも」に「花以想」と字をあてた。想いを伝えたい先には、さらに誰か想いがあり、それらを伝え繋げることこそが私たちの仕事だ、という理念が込められている。
人とのつながりが希薄になりつつある現代にあり、しかしこんな時代だからこそ、植物の息吹を感じ、花の命に力を与えられることで、忘れていた時間や温もりを取り戻せるのではないか、取り戻してほしい、そう願っている。今年は事業開始から10年目。新たな挑戦と展開も準備されている。これからも、精いっぱい、誠心誠意。人を疑わず自分を信じ、責めず驕らず。せめて真摯でいたい。まっすぐ。まっすぐ。どうぞよろしくお願いいたします。