六曜のおはなし

Posted on 2012/06/25
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六曜は古代中国から室町時代に伝わったもので、もともとは一か月を五等分して六日を一定の周期とし、それぞれの日を星毎に区別するための単位として使われたそうです。


固有の吉凶・運勢が定められ、勝負ごとに関する内容が多く、根拠のない迷信や無用の混乱を避けるなどの理由で、最近では公的機関が作成する手帳やカレンダーには記載がないところも多くなっているようです。
とはいっても、人々の生活の中で、長年にわたって受け継がれてきた知恵でもあるので、一つの目安として知っておくのもよいと思います。


【先勝】 「先んずれば即ち勝つ」の意味。万事に急ぐことが良いとされ「午前中は吉、午後二時より六時までは凶」と言われる。


【友引】 「朝は吉、昼は凶、夕は大吉。ただし葬式を忌む」と言われる。
友が冥土に引き寄せられる(=死ぬ)との迷信により友引の日は 火葬場 を休業とするのが基本。ただ六曜は仏教とは関係がないため友引でも葬儀をする宗派(浄土真宗)がある。

【先負】「先んずれば即ち負ける」の意味。万事に平静であることが良いとされ、勝負事や急用は避けるべきとされる。


【仏滅 】「仏も滅するような大凶日」の意味。「何事も遠慮する日、病めば長引く、仏事はよろしい」ともいわれる。その反面『物滅』として「物が一旦滅び新たに物事が始まる」とされ「大安」よりも物事を始めるには良い日との解釈もある。

【大安】 
「大いに安し」の意味。六曜の中で最も吉の日とされ何事においても吉、成功しないことはない日とされる。

【赤口】午の刻(午前11 時ごろから午後 1時ごろまで)のみ吉で、それ以外は凶とされる。「万事に用いない悪日、ただし法事、正午だけは良い」と言われる。