エーデルワイス
アルプスの人々にとってエーデルワイスほど愛され、地域を象徴し、詩人にうたわれてきた花はないでしょう。エーデルワイスはスイス連邦の国花と認識されています。しかしアルプス地方の人々がこの花を神聖視し、気高い花と愛でるに相反し、観光客にも人気の高いこの花は、いま絶滅の危険にさらされているというのも悲しい現実です。
エーデルワイスは乾燥しても色や形が変わらない「永久花」のひとつ。永久花にはほかにも、スターチスやムギワラギ
映画サウンドオブミュージックの中では、トラップ大佐がドイツに併合される祖国オーストリアをこの小さな白い花の命に重ね合わせ、「我が祖国を永久に見守っていておくれ」と歌い上げるシーンは、何度見ても感動の涙がこみ上げてきます。昨年以降、劇団四季のミュージカルで上演されますね。お子様と一緒にご覧になった方も多いのではないでしょうか(^^)
日本にも「薄雪草」というエーデルワイスの近縁種があります。灰白色の綿毛と葉の色も上部ほど白っぽく、全体に薄く雪をかぶったように見えることから付いた名のようです。
昔、アルプスの貧しい山人は、愛する恋人に対し何も贈るものを持っておらず、唯一この花だけが彼らの想いを届ける贈物とされました。
しかし、非常に険しい岩山に咲くエーデルワイスを手にすることは、命を落とす危険をも伴います。そんな危険と苦労を乗り越えて、勇敢に贈られたこの花だからこそ、献身的な愛の証であり、人間として最も気高い愛を得ることを意味するのです。
エーデルワイス エーデルワイス やさしい花よ
けがれ知らぬ 清らかな花
白い雪の中に 永久(とわ)の命
エーデルワイス エーデルワイス ふるさとの花
白い雪の中に 永久(とわ)の命
エーデルワイス エーデルワイス あこがれの花
純潔の象徴 エーデルワイス。 花言葉は 「尊い思い出」