6月
夏越の祓(なごしのはらえ)水無月
水無月の夏越の祓する人は千年の命延ぶといふなり
6月30日は「夏越の祓(なごしのはらえ)」。1年のちょうど折り返しにあたる6月30日に、この半年間の身に積もった罪やけがれを祓い、来たる半年の清浄を祈念する神事です。
この日に食べるお菓子が、あの三角形のういろうの上に甘煮の小豆を散らした「水無月」です。水無月の上部にある小豆は厄除けの意味があり、三角の形は暑気を払う氷を表しているといわれます。
写真の花は木槿(むくげ)。ムクゲは早朝に花をひらき、夕方には萎んでしまうことから人の世の短い栄華に喩えて「槿花一朝の夢」と表現される花です。ムクゲの花言葉は「ゆかしさ」。ゆかしい、には、心がひかれる、好奇心がそそられる、という意味があります。ゆかしい花を追いかけて、気付けばまたひと月が終わります。
今日もいちりんあなたにどうぞ。
ムクゲ 花言葉「ゆかしさ」