7月
支える の記
7/3、仙台にて、日本全国のオンラインショップと東北のイーコマースグループが結集した、東北復興支援イベントが開催され、大盛況のうちに幕を閉じました。
震災より三年が過ぎた今、「復興支援」にもそれぞれのアプローチがあり、それとせずに継続する支援のかたちもあることでしょうし、人々の心にも、内外各々の変化があることでしょう。私個人はこの一年、自分なりの思いを胸に、毎月一回の来仙を重ねてきました。そのきっかけになった昨年の一コマはこちら。
「支援っていったいなんだろう」~いつも頭に過るその問いを、いつまでも消化しきれずにいた自分に、私なりの「復興支援」を見つけたと思えたこの日。自分たちが地元を支え、東北を変えるんだという若い志、そのすべに悩み、ジレンマと闘い、暗中模索する彼らの姿を、遠目に眺めながら思い出したのは、先輩から頂いた「ご恩送り」という言葉でした。
もしこの人たちが強くなれば、この人たちの地元が強くなれば、彼らの力で地域が変われば、そのエネルギーが高まれば、パワーが集まれば、きっと東北はもっと強くなる。明るくなる。そんなことをふと考え、そうだ、私自身がこれまで頂いてきたご恩は、この人たちに送ろう。そんなことを咄嗟に思い付いたのでした。
とはいえ、私がしたことなど正直何もないのです。いつもそこに行くだけ、居るだけ。「支える」とは実にむずかしいと何度も痛感しながら、でも私はただ、今の東北の「声」が聞きたい。そんな思いでした。耳を傾け、寄り添う。立ち入りはしない、でも見捨てない。そんな思いでした。
いろいろとヘタだな、と思います。でもきっとこれが私なのでしょう。ひいては花以想の「姿勢」なのでしょう。そういう人間なのでしょう。そういう花屋なのでしょう。よいと言われても悪いとされても、それしかできないものですね。
なにはともあれ、地元を発信するのは地元の人々。私にできることはそう多くはありません。それでも、明るく強く変わってゆく東北を、これからも応援したい思いが尽きることはありません。 力になれる人がそこに居るのに、手を差し伸べず、目をそむけてなどいられるわけがないのですから。
冒頭でご紹介したイベント後の懇親会にて、ある人に「咲さんにとっては、やっぱり『人』なんですね」と声をかけて頂きました。いろいろと込み上げる想いもある中、ふとかけて頂いたその一言に「そっか、私は『人』なんだ」と受け止め、また支えられたのでした。ありがとうございました。
みやぎECの皆さんへ。
『みやぎEC・OSMC共催 東北復興支援イベント』~ECが創造する未来~ in 仙台
大成功おめでとうございます。
さあ、みやぎの第二章が始まります。東北の地元の魅力を発信するのは、地元にいるあなた達です。これまで、私は私なりに、あなた達がそれぞれに向き合い、苦悶し、自問自答し、努力を惜しまぬ姿を見てきました。人に何を言われようと、誤解をされようと、発信しきれなくても、貴方たちが「逃げずに向き合い続ける姿」を私は知っています。その真摯な姿勢があるかぎり、きっとこれからも、その志に寄り添い、可能性を発掘し、その発見を共に喜び、モチベーションを支え、明るく強い東北を発信してくれる仲間は増え続けるはずです。
先日のイベントは、日本全国からお集まりくださった200人のゲストを、たった20人の東北の力が受け止めたのです。今回この経験を誇りに、突き進んで下さい。この1年、私は私にできることを探しながら、あなたたちに会いに行くことを自分なりの「復興支援」と思っていました。でもこの先、もうあなたたちに「復興」という言葉をかけることはないでしょう。私たちに、そんな言葉はもう不要だと思うからです。これからも、耳を傾け、寄り添い、共に学び、一緒に笑いあいたいと思っています。明るい東北を発信していきましょう。いつもたくさんの学びをありがとう。