フラワーギフト専門店・お花の宅配・全国発送。四十九日・命日・還暦祝い・古希祝いに。自筆の手紙・同梱できます。

LINEでご相談・ご質問うけたまわります

クチナシ 花言葉「私は幸せもの」

Posted on 2014/10/10
20141229221950-c6da3b0a4cf4119c601953e895d9fd34facbd1fe.jpg
すんだことを誘う花があります。あまりよい思い出ではないのに、その匂いは鼻腔のむこうにまだあって、甘い匂いほどに苦みがあって、呼ぶまでもなしにそれが胸のあたりまでおりてきて、また思い出させます。梔子の花がそれでした。子どもの頃、来客を待つ昼下がり、やや不機嫌であった母が、庭のそれを玄関の一輪挿しに置くなりに、あの重く甘ったるい匂いが家中に充満するのです。悪くはないのですが、普段しもしないその儀式が、母の機嫌も相まって子供には余計にけだるく、以来どうにも好めない花だったのです。それが今こそ、これほどに母を想う花はなく、胸に下りてきた匂いを、ギュッと手放したくない想いにかられるのでした。季節はずれのクチナシに。
何だかなつかしうなるくちなしさいて 種田山頭火
クチナシ 花言葉「私は幸せもの」
ページトップへ