12月
An Old-Fashioned Christmas
この季節、眩いイルミネーションとともに町中で飾られる美しいリースたち。今では様々な色合いで華やかに彩られたデザインを多く目にしますが、やっぱりドイツでの生活を経験した私としては、伝統色の赤・緑・金で作られた、トラディショナルなリースがしっくりとします。(あ、とくに信仰心はありません。。)
ドイツといえば、ドイツを中心にしたカソリック信仰が強いヨーロッパ地域において、キリスト降誕を待ち望む4週間を「アドヴェント(待降節)」といいます。クリスマスの4週前の日曜日から、リースの上のろうそくに、毎週1本ずつ灯りが点され、4本目のローソクの灯が点るとクリスマス(降誕祭)です。
なんとなく季節的な色として印象強い赤と緑ですが、キリスト教において、常緑樹の緑はキリストへの忠誠の誓いを、赤はキリストの血を意味します。そしてリースの丸い形は「始まりもなく終わりもない」永遠、恒常性の象徴です。そんな意味合いを知ってしまってからというもの、クリスマスリースに限っては出来ればシンボリックであってほしいと、実は心のどこかでチョット思っています^^
他にもリースに使用するモチーフそれぞれには意味があり、モミの木をはじめとする冬に耐え緑を保つ常緑樹は生命力を、リンゴのように種子をもつ実物は新しい生命への希望を、そして、ろうそくの光はぬくもりと平和への願いが込められています。
さてこの季節になると、かならず聞きたくなる音楽ってありませんか。私にとっての定番はやっぱりこれ♪ 大好きなカーペンターズの『オールド・ファッションド・クリスマス』(An Old-Fashioned Christmas)。大切な友人にプレゼントしたこともありましたし、傷をつけてしまって買いなおしたこともありましたし、その時々の光景や顔も思い出になって刻まれている大切な一枚です。
子供のころから耳なれた、カレンの声で歌われる讃美歌の心地よさ、チャイコフスキーのバレエ組曲からなる愛くるしい旋律まで、それはそれは懐かしく、あたたかく、優しい気持になれる一枚。逢いたい人にも会えるような気がしてきます。もしかしたら、そんな気持ちになれることこそが、ささやかなシーズンズギフトなのかもしれませんね。そんな気がします。
あ。ココで書く意味があるのか微妙なのですが、2015年は、またブログを再開しよう。と思って気持ちを整えてます。という誓い?をしてみます。コッソリですみません。。。
永遠は一瞬の中にある
リンゴ 実 花言葉「誘惑」