竜胆

Posted on 2018/09/25

万葉集に登場する植物で、いちばん多いハギの花。そのころは秋といえば萩、というほど、野に山に丘に咲き、道々で花見されては歌に詠まれ、日本人にとっては古くから身近な花でありました。
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今ならば、コスモスや菊やダリアなど、私たちの暮らしの中で、季節との結びつきがある花はより多くありますが、もしそれらが近代的な花だとしても、例えば野菊やリンドウ、ワレモコウなど、昔からありそな草花なのにも関わらず、万葉の時代、これらを読んだ歌人はいないという不思議。
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とても綺麗なリンドウに出会いました。群青のもいいけれど、こんな色も素敵だったから、見せたくて。今日もいちりんあなたにどうぞ。
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初秋の 第一の日と云ふここち 俄かに覚え 君に文かく 與謝野晶子
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リンドウ 花言葉「悲しんでいるあなたを愛する」