12月
「秋の歌」( 原題:Chanson d’automne)
「秋の歌」( 原題:Chanson d’automne)は、フランスの詩人ポール・ヴェルレーヌの詩。日本では上田敏が「落葉」と題して訳した詩のほか、堀口大学・金子光晴の訳でも知られます。「秋の日の ヰ゛オロンの ためいきの…」という出だしで知られる上田訳は、どの訳よりも日本語の響きを大切にしてることが感じとれ、それはまるで絵画のように色帯びて、音が鳴り、踏みしめる落ち葉が匂いたつのも目に映るような美しい詩です。
が今日はあえて金子訳を。今日もいちりんあなたにどうぞ。
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秋の唄
ポ-ル・ヴェルレーヌ(金子光晴訳)
秋のヴィオロンがいつまでもすすりあげてる
身のおきどころのないさびしい僕には、ひしひしこたえるよ。
鐘が鳴っている息も止まる程はっとして、顔蒼ざめて、
僕は、おもいだすむかしの日のこと。すると止途もない涙だ。
つらい風が僕をさらって、落葉を追っかけるように、
あっちへ、こっちへ、翻弄するがままなのだ。
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イチョウ 花言葉「鎮魂」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。