11月
「たのしみは」ではじまる52首。独楽吟
Posted on 2023/11/18
「たのしみは」で始まって「・・・とき」で終わる短歌で知られる、幕末の歌人 橘曙覧(たちばなあけみ)の連作短歌『独楽吟(どくらくぎん)』。
「独楽吟」とは「ひとりたのしめるうた」という意味です。
52首の連作からなる短歌は、まるで独楽(こま)を回しながら遊ぶように、また独楽のようにひとりでも楽しんでいたと思わせる、曙覧の身近な暮らしや家族との幸せが詠みこまれています。
そのなかには花の咲くのを喜ぶ歌もあって、初めてよんだときは思わず「そうそう」と声になりました。
なんてことない日常の中にも、まろやかな喜びがあること、またそれらを素直に楽しむ感覚を、みずみずしく思い出させてくれる52首。
『独楽吟』は元治元年(1864)ころの作品ですが、とてもいいので紹介させていただきますね。ささやかな日常も、ときにひとり、ときに一緒にたのしめますように。今日もいちりんあなたにどうぞ。
チャノハナ 花言葉「追憶」
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フラワーギフト専門店 「Hanaimo」 店主
普段はお祝いやお悔やみに贈る花、ビジネスシーンで贈る花の全国発送をしている、花屋の店主です。「あなたの想いを花でかたちに」するのが仕事です。since2002
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