アマリリス
冬になると、まるで少女たちが語らうように、楽しげに花を咲かせるアマリリス。花言葉の「おしゃべり」は、見るひと誰の気持ちも暗くさせない、華やかな花色にぴったりです。
ギリシャ神話にも「アマリリス」という名の少女がでてきます。
アマリリスは、花が大好きな羊飼いの少年アルテオに想いを寄せていました。しかしアルテオが恋をしていたのはアマリリスとは別の少女。
その少女がアルテオにいつも花を贈っていると知ったアマリリスは、彼のために「地上で一番美しい花」を授けてほしいと神様に祈りました。
すると神様は彼女に、ひとつのお告げと1本の金の矢を授けます。アマリリスは神のお告げにしたがい、その矢で自らの胸を刺しました。
アマリリスから流れた血は、たちまち輝くほどの真っ赤な花になります。アルテオはその美しさに惹かれるとともに彼女の想いにもこたえ、まもなく二人は一緒になりました。というお話。
アマリリスの花が「決意の象徴」とされるのは、アルテオを射止めたいと願ったアマリリスの想いの強さから来ているのかもしれません。
またこの神話の中にでてくる「地上で一番美しい花」が、少女への贈りものとしてではなく、花の好きな少年への贈り物として登場するところも、興味深いところです。
アマリリスなら、男性へのプレゼントにも似合いそう。今日もいちりんあなたにどうぞ。
アマリリス 花言葉「おしゃべり」