クリスマスツリーのお話
日毎にクリスマス気分が高まる季節、寒さ忙しさの中にあっても、どこからともなく漂う雰囲気には、自然と心が温まるのを感じます。
まもなく来るクリスマス(降誕祭)は12月25日ですが、本来はそこからの12日間をクリスマス期間とし、期間最後の1月6日はエピファニー(公現祭)といいます。
エピファニーはクリスマスと同様に、すべてのキリスト教会で行われる祝祭で、東方から来た3人の博士が、星に導かれてベツレヘムにたどり着き、馬小屋のわらの中に寝かされていたキリストの誕生を確認した日とされています。
整理すると、12月25日(クリスマス)が「キリスト降誕(誕生)の日」で、1月6日(エピファニー)は博士らの発見によってキリストが「神の子として公現された日」ということですね。
さてこの季節に飾るクリスマスツリーですが、本来はクリスマス当日からエピファニーまでの12日間を祝うために飾ります。なぜならツリーに光る装飾は、ツリートップの星をはじめ、3人の博士たちが馬小屋につくまでの道中で迷うことがないように、夜空の星に見立てて灯されているからです。
ということで、クリスマスツリーは25日を迎えたあとも、本来の伝統的な12日間はそのまま飾っていてよく、1月6日を過ぎてゆっくり片づければよいという話。でした。
今日のお花はクリスマスローズ。厳密には2種あり、この季節に咲く花はヘレボルス・ニゲルといいます。キリストが誕生のときに、ある少女が真っ白に咲くニゲルをマリアに捧げたという伝説からニゲルを「クリスマスローズ」と呼ぶようになったとか。素敵な花ですよね、大好きです。今日もいちりんあなたにどうぞ。
クリスマスローズ 花言葉「追憶」