12月
楪(ゆずりは)旧年から新年へ
一年を通して色を変えず青々している常緑樹。新芽が出る時に古い葉を落とすのは常緑樹の生理ですが、その新旧の切り替えが明瞭な木があります。楪(ゆずりは)です。
楪(ゆずりは)は「譲葉」とも書きます。春になると新しい葉に跡を譲るようにして古い葉を落とす明瞭さから、新年の正月飾りに使われたり、また代々受け継がれていくことを連想させるので縁起の木ともされています。
ちなみに「ゆずりは」には日本では多様な漢字があてられています。「楪」「譲羽」「杠」「弓弦葉」「諭鶴羽」などなどです。そしてどれにも、神聖な木という意味合いが込められていることは共通するようです。
そうそう、年始にいらっしゃる歳神様は、このユズリハにのってお出でになるそうですね。この葉の形からすると、サーフィンのようにスイスイっとやってくるのかな、なんてコミカルな姿を想像しました。そろそろ準備をしているかしら。今日もいちりんあなたにどうぞ。
ユズリハ 花言葉「世代交代」