12月
終わりなき夜に生まれつく
このウィリアム・ブレイク『罪なき者の予言』の一節は、アガサ・クリスティの小説のタイトルにもなっている。
いま日本は冬に入り、自然の営みによって、季節の中の色が土に還ろうとしていますが、他国では、ふたたび再開された闘いによって、美しさや喜びについての感覚までもが瓦礫の中に埋没されている。
人は生まれながらにしてあまりにも不平等です。だからこそ機会や権利は平等にもたらされたいと願う。
しかし世の中が複雑になるほど、その複雑さを貫く単純さが必要であるのに、人はますます混乱させていく一方です。
大切なことは、誰と何処と駆け引きをするかではなく、誰においても与えられた命が、その人にとって最大限に生かされること。
せめて祈りたい。幸せと喜びに生れつくために、終わりなき夜に生れつく人たちのために。今日もいちりんあなたにどうぞ。
ツワブキ 花言葉「愛よ甦れ」「困難に負けない」