12月
落葉と常緑と
山茶花の垣に銀杏の落葉哉 正岡子規
日本では北に落葉樹が多く、南に常緑樹が多い傾向があるそうですが、冬になると同じ環境下でも、葉を落とす木( 落葉樹)と落とさない木( 常緑樹)がいることに気づきます。
たとえば東京でいうと、ヒイラギやサザンカは常緑ですし、サクラ、サルスベリ、ハナミズキは落葉樹。イチョウもですね。
常緑樹は寒さに耐えるためにかたい葉を作り、踏ん張って冬を乗り越える。落葉樹は暖かな季節に盛りを見せた後は、しずかに冬眠して次の春を待っている。冬の樹木を眺めていると、それぞれの拘りが見えてくるようで面白いです。
ということで、町はイチョウも色づいて、花はサザンカの季節になりました。今朝もぼんやり始めた朝でしたが、この花に出会うと鈍った心も締まります。今日もいちりんあなたにどうぞ。
サザンカ 花言葉「ひたむき」