1月
寒雷に雪に
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海にふる雪は、海になる。
街にふる雪は、泥になる。
山にふる雪は、雪でいる。
空にまだいる雪、
どォれがお好き。
「雪に」 金子みすゞ
昨日の寒雷には驚きました。瞬く間に外は暗くなり、みてれば雲は低く垂れこめて、急に雨。
雷鳴におどろき、こんどは破れた空から、雪がばらばら落ちてくる。不本意に、なんて年明けかと、また口についてでました。
雷は夏のものにみえて、一度二度は冬にも鳴るらしい。そう聞くと、昨日の雷は私にとって、冬の初めてだったような気がします。
空から降りるものは天からの授かりもの。なんて、冬になるたび思い出し、全くだなあと感じ入ったもの。しかし昨日の雪は、まるで剥がれた土壁のぼろにも見えて、なんだかなあと眺めました。
雪を美化してばかりいられないのも、この厳寒の季感でしょうか。今年ばかりでしょうか。寒雷に雪に。今日もいちりんあなたにどうぞ。
カスミソウ 花言葉「無垢」
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