2月
ミモザ咲きました
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黄いろな花もさき
あらゆる色の種類した
畦いっぱいの地しばりを
レーキでがりがり掻いてとる
川はあすこの瀬のところで
毎秒九噸の針をながす
上を見ろ
石を投げろ
まっ白なそらいっぱいに
もずが矢ばねを叩いて行く宮沢賢治『春と修羅 第三集』より
3月を待たずに、ご近所のミモザが見ごろを迎えました。暖冬とは聞きましたが、冬が過ぎても、あまりにも季節の進みが早くて、花も早くて驚くばかり。そして今日は朝からお天気で、空も真っ青、やわらかな春の空気のなかに、ぽかぽかと咲く黄色の花が本当によく映えていました。
ミモザは、3月8日の「International Women’s Day(国際女性デー)」とイタリアの「FESTA DELLA DONNA(女性の日)」に贈る花として知られます。その日は「ミモザの日」とも呼ばれ、日頃の感謝をこめて、男性から母親や奥さまへ、また大切な友人や恋人にミモザの花を贈ります。
花を贈られた女性は、その日一日、家事や育児から解放されて、女同士で外食するなどして自由に過ごすそうです。楽しむことが上手なイタリア人らしい、素敵な習慣ですよね。
黄色い花はいいですね。探していた温もりを、どうぞとわけてくれる気がするし、ふさいだ気持ちがあれば笑ってくれる気がするし、なによりも、身体の中が「あなたにみせたい」の気持ちで一杯になるから不思議です。今日もいちりんあなたにどうぞ。
ミモザ 花言葉「感謝」
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