春の風

Posted on 2024/03/07

「春風」白居易

 春風先発苑中梅
 桜杏桃梨次第開
 薺花楡莢深村裏
 亦道春風為我来

(桜  杏  桃  梨 次第に開く)
(春風 先に発く 苑中の梅)
(薺花 楡莢 深村の裏)
(亦た道ふ 春風 我が為に来たると)

中国で「桜」はゆすら梅のこと。「薺花」は、なずなの花、「楡莢」は、楡の実のさやだそう。

春風はまず宮中の梅を咲かせ、そのあとはゆすら梅、杏、桃、梨の花を次々と開花させていく。また山里では、ナズナの花、楡のサヤが開き、それを見て村人は、春風が、自分たちのために吹いてくれたと喜びあっている。

そう、宮中であろうと村里であろうと、春風は皆に平等に吹いてくれるのだ。

東から吹く春の風は、万物をはぐくむ風。誰にとっても有難い、喜びを実らせてくれる風です。今日もいちりんあなたにどうぞ。

ユスラウメ 花言葉「郷愁」

ゆすらうめ