カーネーション
母の日の花としておなじみのカーネーション。その名は、昔この花が花冠に使われていたことから「戴冠式(coronation)」に由来してつけられた、との説があることを知りました。
母の日といえば、従来は赤色のカーネーションを贈るのが一般的でしたね。けれど近年は花の品種改良もすすみ、ひとくちにカーネーションといっても、驚くほどに多種多様な花色がお目見えするようになりました。
そのうちの一つか二つ、きっとご近所のお花屋さんにも並んでいるのではないかと思います。ぜひ覗いてみてくださいね。
さて、ある伝説においては、イエスが十字架を背負い、ゴルゴダの丘へ向かう歩みの途中に、聖母マリアの涙が地に落ちた時に初めて咲いた花、とも伝えられています。
が、聖書の中には登場しないとされるカーネーションゆえに、この伝説の発祥がどこにあるのか、個人的に気になっています。
母の日そのものは、知られるようにアメリカ発祥の記念日ですから、それと花がもつ象徴性を重ねるには、ちょっと無理があるとは思います。それでも、世の商魂に踊らされるでもなく、カーネーションを贈りたくなる気持ち。もしそれが残っているとしたら、「母の愛」という象徴性が、すでに私たちの心に宿ってい、それが日ごろの感謝の源泉となっているからでは。
なんていう、母の日の気配を感じはじめた、花屋のささいな雑感です。今日もいちりんあなたにどうぞ。
カーネーション 花言葉「母の愛」