清明(せいめい)
今日4月4日は二十四節気の「清明(せいめい)」。
清明は「清らかで明るく、生き生きと」を意味する「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」を略した言葉。江戸時代に書かれた暦の解説書(歴便覧)にある 「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也」に発します。
季節の移るときというのは、どこか複雑で、前の季節と後のきざしが行ったり来たりとけじめがないのですが、この「清明」をきくと、一旦ぴしんと折り目がつくような、潔さを感じ、まるんだ背筋も伸びる思いがして、私は好きです。
ちなみに今日は七十二候の「玄鳥至(つばめきたる)」でもあり、暦では、南から燕が渡ってきて巣作りをはじめる、本格的な春の到来を知らせる時季とのお知らせ。
といえば、このところ朝になると、二羽の雀がやってきて、来たぞ、起きたぞ、なんかくれ。と、催促するので、良かれと思ってパンくずを置いたところ、一羽のウミネコの雛がそれを独り占めにするのをみて、ぎょっと怖くなり、やめました。季節は夏鳥が海を渡ってくる頃、とはいえ、燕とそれとでは大違い(私見です)。
なんてこともありましたが、この節目「清明」は、自然界の動植物の皆が、嬉し気に、のびやかに生育をはじめる頃には違いなく、浮き足立つような気分、というそれも、きっと人間だけのものでも無さそうだと、のん気に眺めるこの頃です。今日もいちりんあなたにどうぞ。
デルフィニウム 花言葉「清明」