六月のうた

Posted on 2024/06/14

六月

どこかに美しい村はないか
一日の仕事の終りには一杯の黒麦酒
鍬を立てかけ 籠を置き
男も女も大きなジョッキをかたむける

どこかに美しい街はないか
食べられる実をつけた街路樹が
どこまでも続き すみれいろした夕暮は
若者のやさしいさざめきで満ち満ちる

どこかに美しい人と人との力はないか
同じ時代をともに生きる
したしさとおかしさとそうして怒りが
鋭い力となって たちあらわれる

茨木のり子『見えない配達夫』より

https://amzn.to/3VnLkNX

新しい詩を見つけました。六月のうた。
のり子さんがみた夕暮れはすみれ色をしてたらしい。

どこかに美しい村はないか
どこかに美しい街はないか
どこかに美しい人と人との力はないか

ひとまず
ここに美しい花ならあります。

今日もいちりんあなたにどうぞ。

タチアオイ 花言葉「恩恵」

美しい花はここにある


Text

2002年創業 フラワーギフト専門店 「Hanaimo」 店主
普段はお祝いやお悔やみに贈る花、ビジネスシーンで贈る花の全国発送をしている、花屋の店主です。「あなたの想いを花でかたちに」するのが仕事です。
https://www.hanaimo.com/