君を夏の日にたとえようか

Posted on 2024/06/19

君を夏の日にたとえようか。
君の方がずっと美しく、おだやかだけど。
荒々しい風は五月のいじらしい蕾をいじめ、
そして夏はあっという間に去っていく。
天なる瞳はあまりに暑く輝き、
かと思えば、その黄金の顔もしばしば曇る。

どんなに美しいものも、やがては萎み衰える。
偶然や自然の成りゆきの中で消えてゆく。
だが君の永遠の夏は色あせたりしない、
もちろん君の美しさはいつまでも君のものだ。

それを死神に、君がその影の中で彷徨ってるなんて
自慢話なぞ、させてなるものか。
永遠の詩にうたわれて、君は時そのものへと熟すのだ。

ひとが息をし、目がものを見るかぎり、
この詩が生き、君に命を与え続けるかぎり。

ウィリアム・シェイクスピア「ソネット18番」

言葉によって美を追い求め続けた詩人より、今年も夏の便りです。
今日もいちりんあなたにどうぞ。

ローズマリー 花言葉「変わらぬ愛」

私を思って

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2002年創業 フラワーギフト専門店 「Hanaimo」 店主
普段はお祝いやお悔やみに贈る花、ビジネスシーンで贈る花の全国発送をしている、花屋の店主です。「あなたの想いを花でかたちに」する仕事です。
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