暑中お見舞い
梅雨があけ、ますます夏が漲りだしました。暑中見舞いの季節です。「暑中」とは、二十四節気の「小暑」から「立秋」の前日までをいい、暑中見舞いのお便りも、この間に出すようにします。近年は立秋が過ぎても暑さが残りますから、なんだか「残暑見舞い」のほうが、時期としては長く思えます。
昔は「お中元」という習慣も、いまより色濃くありましたね。本来の中元は「祖先の魂祭」とされ、嫁いだり分家した一族が親元に集まる際、それぞれが祖先へのささげ物を持ち寄ったのが起源とされます。お世話になった方や、仕事でお付き合いがある人々に、贈り物をするようになったのは、江戸時代以降の習慣だそうです。
今でこそ、かのような贈答の習慣は次第に影を潜めてますが、相手を慮る心「お元気ですか」の心づかいは、いつでも贈りあえるものですし、いつ届いても、やはり嬉しいものです。
七月は文月。七夕の行事になぞらえて、お互いの無事を確かめるために、お便りや贈り物をして気持ちを伝えあう月といいました。
物でなくてもいいでしょう。あなたの想像力は何にも代えがたい贈りもの、そしてその優しさは、何よりも心に伝わる便りです。
この夏も、どうぞ変わらずお元気で。暑中お見舞い申し上げます。
今日もいちりんあなたにどうぞ。
テッセン 花言葉「旅人の喜び」
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フラワーギフト専門店 「Hanaimo」 店主
普段はお祝いやお悔やみに贈る花、ビジネスシーンで贈る花の全国発送をしている、花屋の店主です。「あなたの想いを花でかたちに」するのが仕事です。since2002
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