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立秋

Posted on 2024/08/07

立秋
萩原朔太郎

洞窟の壁にふんすゐあり、
さかづきをあぐる一聯れんのひと、
秋ちかければ玻璃ながれ、
空氣は谷間をくだる。

立秋を迎えました。立秋は、文字どおり「秋が立つ」ということ、暦の上では今日からが秋です。いわば今日が晩夏と初秋の交差点。

この暑さも今が極みといい、立秋以後の暑さは「残暑」と呼び、手紙においても「残暑見舞い」と使います。

とはいえ、秋と聞いたからといって爽やかさには程遠く、すぐにも涼しくなるわけではありません。しかしながら、炎暑のあとの夕暮れに、ひとすじの風を感じとることもあり、またふとした日の陰りをみるたびに、すごろく進んだ、なんて思う頃にもなりました。

こうして朝、昼、晩とそれぞれに、肌で感じる暑さに違いが感じられるのも、私たち日本人が祖先から受けついだ、生活感情の豊かさなのだろう。そんなことを思います。こうして言葉を使い分けながら季節を思い知れることも、分ちあえる喜びも。大切にしてゆきたいものです。

それにしても盛夏をしのぐほどの暑い日々は、もうしばらく続きそうです。どうぞ無理なくお元気で。

今日もいちりんあなたにどうぞ。

リンドウ 花言葉「誠実」

今日の秋、今朝の花

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フラワーギフト専門店 「Hanaimo」 店主
普段はお祝いやお悔やみに贈る花、ビジネスシーンで贈る花の全国発送をしている、花屋の店主です。「あなたの想いを花でかたちに」するのが仕事です。since2002
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