8月
美人蕉(かんな)
静かな朝曇りのむこうには、夏をつかさどる神がいて、その神は炎帝といい、やがて強烈な太陽むきだしに地上を焼きつける。
そのやがてくる激しい灼熱を、朝から迎えうつ花がいます。まるで東の空の朝焼けを捕えたかのような赤銅色、炎昼の充実を振りかぶったみたいな黄色、暮れゆかぬ西日染まった橙。
どれほど旱が続いても、いっこうに衰えが見えないのは、この花色に、天与の無限のエネルギーを感じるから。
きっとこの地上で、神に代わって夏をつかさどれるのは、他でもない、この花なのではないか。
そんなことを思わせる真夏の花です。
今日もいちりんあなたにどうぞ。
カンナ 花言葉「快活」
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フラワーギフト専門店 「Hanaimo」 店主
普段はお祝いやお悔やみに贈る花、ビジネスシーンで贈る花の全国発送をしている、花屋の店主です。「あなたの想いを花でかたちに」するのが仕事です。since2002
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