美人蕉(かんな)

Posted on 2024/08/02

おまえがつまらぬものの間を踊って行こうと
おまえの心が憂いに苦しみ傷つこうと
おまえは日ごとに新しく味わうだろう
生の炎がおまえの中に燃えているという奇跡を
ヘルマン・ヘッセ『炎』より

静かな朝曇りのむこうには、夏をつかさどる神がいて、その神は炎帝といい、やがて強烈な太陽むきだしに地上を焼きつける。

そのやがてくる激しい灼熱を、朝から迎えうつ花がいます。まるで東の空の朝焼けを捕えたかのような赤銅色、炎昼の充実を振りかぶったみたいな黄色、暮れゆかぬ西日染まった橙。

どれほど旱が続いても、いっこうに衰えが見えないのは、この花色に、天与の無限のエネルギーを感じるから。

きっとこの地上で、神に代わって夏をつかさどれるのは、他でもない、この花なのではないか。

そんなことを思わせる真夏の花です。
今日もいちりんあなたにどうぞ。

カンナ 花言葉「快活」

カンナ

夏をつかさどる花

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フラワーギフト専門店 「Hanaimo」 店主
普段はお祝いやお悔やみに贈る花、ビジネスシーンで贈る花の全国発送をしている、花屋の店主です。「あなたの想いを花でかたちに」するのが仕事です。since2002
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