11月
十一月みそか
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晩秋哀語
萩原朔太郎
ああ秋も暮れゆく
このままに
故郷にて朽つる我にてはよもあらじ
草の根を噛みつつゆくも
のどの渇きをこらへんためぞ
畠より疲れて歸り
停車場の裏手なる
便所のほとりにたたずめり
日はシグナルにうす赤く
今日の晝餉に何をたうべむ
(故郷前橋にて)
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十一月みそかになりました。出会いに恵まれた十一月、花に恵まれ人に恵まれ、やっと自分を取り戻したような、平安に恵まれたひと月でした。
振り返りたい事はあります。けれどいまは一旦、遠く離れた日々は空に預けます。あとひと月しかないのだもの。出来ることを出来る限り、やり切りたい。今日もいちりんあなたにどうぞ。
カラスウリ 花言葉「よき便り」