リースのかたち

Posted on 2024/12/02

12月になりクリスマスシーズンに入ったとたん、聞こえてくる話題も華やぎ出すのを感じます。たのしい季節のはじまりです。

キリスト教会においてクリスマスは、カトリック、プロテスタントを問わずもっとも大切にされる行事。 イエス・キリストの降誕を待ち望む25日までの約4週間はアドヴェント(Advent) といい、日本語では待降節(たいこうせつ)といいます。

日本でアドヴェントというと「アドヴェントカレンダー」のほうが馴染みありますが、12月の 第一日曜日をはじめとしたクリスマスまでの4週間、毎日曜日ごとに1本ずつキャンドルを灯していくリースを「アドヴェントリース」といいます。

1週間に1本ずつ灯すのが本来

リースといえば「始まりがなく終わりもない」無限のループ。このリースの閉された環のかたちは、キリスト教においては歳月の循環や太陽の動きに喩えられ、永遠性の象徴とされています。

またリースのもつ「永遠・恒常性」に加え、常緑樹であるスギやヒバなどコニファー類には「生命力」、リンゴなど実物、種子を持つものには「新しい生命への希望」といった意味が込められています。

ヨーロッパ、とかくドイツにおいては、昔からリースはクリスマスに限らず、冠婚葬祭の中でも永遠性のシンボルとして受け入れられてきました。

幸せな時にも、悲しみの場面においても、人々はリースのかたちに、大切な人との変わらぬ愛や絆を願い、 幸運のお守りとして身近にしてきました。

そのような人々の心の歴史に思いを馳せ、日頃よりお花のリースをご用意しておりますが、今このクリスマスシーズンにおいては、皆さまが心暖めておだやかに過ごせるよう、より心がこもる毎日です。

今日もいちりんあなたにどうぞ。

ビバーナムティヌス 花言葉「誓い」

青い実がビバーナムティヌス

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フラワーギフト専門店 「Hanaimo」 店主 鈴木咲子
都内生花店に8年在籍ののち渡独。2000年に南ドイツ、アルザス地区の生花店での勤務を経て帰国後、2002年 通販サイトHanaimo開業。
一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格
https://www.hanaimo.com/