1月
花笑み
起きてみて、
また直ぐ寝たくなる時の
力なき眼に愛でしチユリップ!
石川啄木
啄木の眺めたチューリップは赤色だったようです。たしかにこの花を飾るだけで、寝ぼけ眼も覚めるような心が弾む思いがします。
皆さんはチューリップといえば何色を思いますか。ピンク色も可愛いですよね。やわらかな光をうけたその花は、早春の冷たい空気をほどいて、また春を一歩こちらへ連れてきます。
黄色もいいなと眺めます。春先に見る黄色は、冬のあいだ探していた温かみを見つけた思いがするし、寒さに気持ちが塞いでいても、思わず笑みがこぼれますもの。
「花笑み」とは花が咲くこと。 また咲いた花のような華やかな笑顔のことです。人も空気も優しく包み込むチューリップ。花笑みってまさに、この花のような笑顔をいうのでしょうね。今日もいちりんあなたにどうぞ。
【今日の花】
チューリップ 花言葉「博愛」
チューリップといえばオランダの国花。1634~1637年、オランダは「チューリップマニアの時代」といわれるほど、人々はこの花に夢中になり、新種や珍しい品種がでると高価で売買され、投資の対象になったほどでした。 様々な伝説も持つチューリップ。またご紹介しますね。
【今日の言葉】
「教えるの語源は「愛しむ」。誰にも得手不手がある、絶対に人を見捨てるようなことをしてはいけない」吉田松陰
愛惜しむ心を持ち続けること。それが教えの原義といっています。教えるとは与えるだけでなく寄り添う心。学びとは愛し大切にされている「信頼」から教わるものです。それは学校でも職場でも親子でも同じであろうと、私は思っています。店主