12月
くるみ割り人形
あなたが醜いからって私は蔑んだりしないわ
『くるみ割り人形とねずみの王様』
『白鳥の湖』『眠れる森の美女』にならぶ三大バレエ組曲のひとつ『くるみ割り人形』。軽やかに弾むリズムではじまる序曲は、いかにも童話を原作とした楽曲らしく、クリスマスを待ちのぞむ子供たちの、たかなる想いが表れています。
世界中で愛されたクリスマスバレエの傑作、ファンタジーとロマンティックを行き来しながら描かれたこの作品の奏は、いまこの季節に触れるほど懐かしく暖かく、やさしい気持ちになれる、まさにクリスマスの魔法そのものです。
舞台監督による美術や衣装、演出の違いを見比べるのも、バレエ鑑賞の楽しみの一つ。クラシック作品の魅力とも醍醐味ともいえるでしょう。冬になるとあの夢心地が思い出されて、また観たいなあと思います。今日もいちりんあなたにどうぞ。
ラナンキュラス 花言葉「晴れやかな魅力」