3月
木蓮(もくれん)
文学上では、霧(きり)といえば秋であり、春といえば霞(かすみ)、そして夜は霞ではなく、朧(おぼろ)といいます。
秋の霧にはその音からしても、冷え冷えした肌感を感じますし、朧といえば温もりを感じるのだから、日本語とは真に豊かで素晴らしいと思うばかり。
春の夜の、ものみな薄絹に包まれたような柔らかな眺め、幽玄に浮かぶ花には、独特の甘い雰囲気があります。朧月夜に浮かぶのは、桜ばかりでなく木蓮も。これからは、ますます夜も楽しみです。今日もいちりんあなたにどうぞ。
モクレン 花言葉「持続」