夜の花
烏瓜夜ごとの花に灯をかざし
星野立子
晩秋の季節、枯れ色の中にぽっと燈を見つけたら、それは烏瓜の実であった。なんていう、秋にみつけた朱実の佇まいとも違う、この花の妖麗さといったら。まるで絹泡が広がるような繊細さ、独特な花ですね。
夏の夜に咲く烏瓜の花。開花が始まるのは夜で、翌朝にはしおれてしまう一日花。
開花する夜を待つ様子が「誠実」という花言葉の由来だといい、日の出前に太陽を避けるように萎むこてが「男ぎらい」という花言葉の由来だといいます。これまた独特です。
花は、花弁の縁が糸状に伸びる、不思議な花を咲かせます。蕾の時にはきれいに折りたたまれているのに、時が訪れると一糸乱れずに展開し、その糸の一本一本がみるみる伸びていく。
実は見たことがないんです。ありますか? この花も、出会ってみたい花のひとつです。
今日もいちりんあなたにどうぞ。
カラスウリ 花言葉「男きらい」
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フラワーギフト専門店 「Hanaimo」 店主
普段はお祝いやお悔やみに贈る花、ビジネスシーンで贈る花の全国発送をしている、花屋の店主です。「あなたの想いを花でかたちに」するのが仕事です。since2002
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