夏椿(シャラノキ)
夏の花で何が好きかと問われれば、私のいちばんは夏椿。別名を沙羅樹(シャラノキ)といいます。沙羅双樹(サラソウジュ)によく似た名前ですが、植物としては別種です。
沙羅双樹のほうは、仏教では三大聖樹のひとつとされています。「双樹」というのは、お釈迦様が入滅のときに、臥床の四方に二本ずつ並んだ沙羅の樹があったからだそうです。ただ日本では、本種の沙羅が育ちにくいために、代用として植えられた夏椿に沙羅樹(シャラノキ)と名付けられたとありました。
夏椿も花は白く、花の命は一日。ほかの夏の花のように、炎天にも負けんと咲き誇る、ああした風情はありません。むしろ、あきらめることが出来る潔癖、それを美徳とさえ感じさせる清さがあります。まさに「盛者必衰の理をあらわす」を知った花。きっと人には知れぬこの花なりの、幸せがあるんでしょう。そんなふうに眺める花です。今日もいちりんあなたにどうぞ。
夏椿 花言葉「愛らしい人」
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フラワーギフト専門店 「Hanaimo」 店主
普段はお祝いやお悔やみに贈る花、ビジネスシーンで贈る花の全国発送をしている、花屋の店主です。「あなたの想いを花でかたちに」するのが仕事です。since2002
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