獅子に牡丹
来てみれば獅子に牡丹のすまひかな
松尾芭蕉
初夏に大輪の花を咲かせる牡丹の花は「富貴」の象徴とされる花。百花の王とも言われます。中国では古代から様々な詩歌にもうたわれてきた花で、日本でも吉祥文様の中では特に格調が高く、着物や陶器、家具などの模様に好んで使われてきました。
歌舞伎に見る、鏡獅子や連獅子などの「石橋もの」の舞台には、必ず大輪の牡丹の花が飾られています。このように「獅子に牡丹」といえば、切っても切れない関係にあるのですが、実は怖いもの無しのように見える獅子にも、脅かされる難敵がいるのです。それは体内に棲みつく寄生虫。
その虫を退治するのが、牡丹にあつまる夜の露。そのような理由で、牡丹の花の下は獅子にとって安住の場所だという話です。
百獣の王さえも、百花の王には安寧に心を許し、そこを住まいにするなんて、なんだか微笑ましいですね。
今日もいちりんあなたにどうぞ。
ボタン 花言葉「富貴」
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2002年創業 フラワーギフト専門店 「Hanaimo」 店主
普段はお祝いやお悔やみに贈る花、ビジネスシーンで贈る花の全国発送をしている、花屋の店主です。「あなたの想いを花でかたちに」するのが仕事です。
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