半夏生
七月やうすおしろいをしたる風
歩み来りぬ木の下行けば
与謝野晶子
雨に降られたり梅の支度をしたり、わさわさと忙しかった六月も終え、今日から七月、今年も折り返しになりました。かさねて今日は雑節の「半夏生」です。
半夏生とは夏至から数えて11日目の雑節で、昔から農作業や田植えを終える目安の日とされてきました。この日に降る雨はよくないとされ、井戸水を守るために蓋をしたり、この日に採った野菜を食べないという風習もあったようです。半夏生にはタコや鯖をいただくという習慣もありましたね。
その名がついた植物ハンゲショウは、ちょうど半夏生の頃に花を咲かせるからとも、上部の葉が白くなり半分お化粧したように見えるから「半化粧」とも言われます。ドクダミにも似たひかえめな花姿、白い花びらが後ろ側に隠れている佇まいは、七月の茶花としてもお目見えします。
夏に見る白い花もいいですね。今月も、よいひと月になりますように。今日もいちりんあなたにどうぞ。
ハンゲショウ 花言葉「内気」
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2002年創業 フラワーギフト専門店 Hanaimo 店主
普段はお祝いやお悔やみに贈る花、ビジネスシーンで贈る花の全国発送をしている、花屋の店主です。
https://www.hanaimo.com/