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戻り梅雨

Posted on 2024/07/12

この夏ある所を通ったらばあさんが二人で問答をしていた。聞いてみると梅雨(つゆ)はもう明けたんだろうか、どうだろうかという研究なんだが、一人(ひとり)のばあさんが、昔は雷さえ鳴れば梅雨は明けるにきまっていたが、近ごろじゃそうはいかないとこぼしている。すると一人がどうしてどうして、雷ぐらいで明けることじゃありゃしないと憤慨していた。
夏目漱石『三四郎』より

「雷が鳴れば梅雨があける」といわれます。お気づきかもしれませんが、暦の上では「入梅」はありますが「梅雨明け」はないんですよね。

すると先人は、これまでの経験を踏まえて、雷が鳴って降りだす大雨に「ああ、これで梅雨もあけどきだな」と察しをつけたようです。

「五月雨」といえば、いつまでも降りやまない長雨をいいますが、一度梅雨があけ、何日もかわいた晴天が続いたのに、再び天気がぐずつくことを「戻り梅雨(返り梅雨)」といいます。

やっと梅雨があけたかと思ったのに、不意を打つように、人の気持ちもお構いなしに、またもだらっと雨が降る。どかどかも降る。年々雨の降り方が、乱暴になって困る。洗濯が乾かぬ。困ります。

空の気まぐれがそうするのか、雷帝の怒りがそうするのか、はたまた地球人がしてきたことのしっぺ返しなのか。

この夏も、大きな災害が起きないことを願うばかりです。

今日もいちりんあなたにどうぞ。

ヤブカンゾウ 花言葉「悲しみを忘れる」

一日花。属名のHemerocallisは「一日の美しさ」


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フラワーギフト専門店 「Hanaimo」 店主
普段はお祝いやお悔やみに贈る花、ビジネスシーンで贈る花の全国発送をしている、花屋の店主です。「あなたの想いを花でかたちに」するのが仕事です。since2002
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