今夜十五夜
今夜は十五夜、中秋の名月です。十五夜は一年で最も美しいとされる名月を鑑賞しながら、収穫などに感謝をする行事で、もともと旧暦の8月15日に見る月が美しかったことから始まりました。
この数年、十五夜に満月がのぞめたこともあり「十五夜=満月」と思われそうですが、多くの場合は十五夜の翌日(十六夜)に満月を迎えるなど、微妙にずれます。今年も明日18日が満月になるようです。
ちなみに「中秋」と似たことばに「仲秋」があります。どちらも八月を指しますが、こちらは七月の「初秋」、九月の「晩秋」に並ぶ「初・仲・晩」の意味での真ん中をさし、秋の半ばの一か月のことをいいます。いまの暦でいうと、九月初旬から十月初旬の頃です。
これに対して「中秋」は旧暦の秋をさす「七月・八月・九月」の真ん中だから「中秋」。「秋のまんなか(八月)の15日の月が、いちばん美しい」とされたから「中秋の名月」なのです。
さて、こんな古歌をみつけました。
月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月
誰が詠んだか詠み人知らず。でもこんな歌が残るほどに、昔から月を心待ちにした九月。一方で、台風の被害も多く聞こえてくる季節。今夜は皆でおだやかに、月が望めるといいですね。今日もいちりんあなたにどうぞ。
シオン 花言葉「遠くにある人を想う」
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フラワーギフト専門店 「Hanaimo」 店主
普段はお祝いやお悔やみに贈る花、ビジネスシーンで贈る花の全国発送をしている、花屋の店主です。「あなたの想いを花でかたちに」するのが仕事です。since2002
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