7月 末摘花(べにばな) 外のみに見つつ恋ひなむ紅の 末摘む花の色に出でずとも(遠くから見ているだけの恋にしようと思う 末摘花のように頬を染めたりなどせずに)『万葉集』(巻10-1993... 2024/07/26
7月 蓼食う虫も イヌタデ、ヤナギタデ、ハナタデと、蓼(たで)の種類はいがいと多く、ひと言に説明はしがたいのですが、その葉は古くから暮らしの中で活用されていた、いわば日本のハーブ... 2024/07/25
7月 暑さ雑感 米国(こめぐに)の上々吉の暑さかな小林一茶昨日、久しぶりに日中の戸外へ出ましたら、「額に汗する」どころではない暑さに驚くとともに、容赦なく降りそそぐ熱射と溺れる... 2024/07/24
7月 「謙虚な心と思いやり」花屋の向こう側 あるとき虎が狐をつかまえました。すると狐は「自分は天帝から遣わされ、すべての動物の長になる者だ。食べてはならない。もし信じられないのなら、私の後からついてくれば... 2024/07/23
7月 記憶の記録 日々書き連ねていると、物知りですね、と言われがちですが、まさか。ちっとも憶えないし、読んでも書いても、尽くして言って人に通じさせることもできず、仕方がないので今... 2024/07/22
7月 パッションフラワー 3つに分裂した雌しべが、まるで時計の長針、短針、秒針のように見えることから、日本では「トケイソウ」とも呼ばれるパッションフラワー(Passion flower)... 2024/07/21
7月 暑中お見舞い 梅雨があけ、ますます夏が漲りだしました。暑中見舞いの季節です。「暑中」とは、二十四節気の「小暑」から「立秋」の前日までをいい、暑中見舞いのお便りも、この間に出す... 2024/07/20
7月 紫蘇の香り 紫蘇しぼりしぼりて母の恋ひしかり 橋本多佳子春に芽、夏に葉、秋に花や実が収穫される日本のハーブといえば。そう、紫蘇です。かつてドイツで知り合った現地在住の日本人... 2024/07/19
7月 虹と蛇 たでの花簾にさすと寝ておもふ 日のくれ方の夏の虹かな与謝野晶子虹と蛇。いずれも虫偏なことに気づきました。虫という字はもともと「ヘビ」の象形文字だといいます。ちな... 2024/07/18
7月 凌霄花(のうぜんかずら) 凌霄は妻恋ふ真昼のシヤンデリア 中村草田男凌霄花(のうぜんかずら)といえば思い出すのがこの一句。「凌霄花」の「凌」は「しのぐ」。「霄」は空や雲の意味があり、つる... 2024/07/17