4月 虞美人草(ぐびじんそう) 逆に立てたのは二枚折の銀屏である。一面に冴返る月の色の方六尺のなかに、会釈もなく緑青を使って、柔婉かなる茎を乱るるばかりに描いた。不規則にぎざぎざを畳む鋸葉を描... 2024/04/21
4月 柳(やなぎ) 良い天気でした。暦ではまだ晩春にあり、初夏というには薄色の季感ですが、緑したたる柳の新葉が風に吹かれるのを眺めているだけで、胸の元まで夏のさざめが降りてきました... 2024/04/20
4月 のびる 四月はのびる。日がのびる、草がのびる、背がのびる。冬のあいだに手入れが行き届かなかった花木も、いまが盛んにのびるとき。のびるといえば野蒜(のびる)。土手にいった... 2024/04/18
4月 「躑躅に思う」花屋の向こう側 春愁のかぎりを躑躅燃えにけり水原秋櫻子ほんとうに今年は季節がぱたぱたと進んでしまい、いま東京の景色には、躑躅(ツツジ)の花が満開です。夏を予感させる躑躅の花、う... 2024/04/17
4月 カーネーション 母は僕の最高の先生さ。思いやり、愛、そして勇気とは何かを教えてくれたんだ。もしも愛が花のように美しいなら、僕のお母さんは美しい愛の花そのものだよ。-スティービー... 2024/04/16
4月 すみれの花咲く頃 すみれの花咲く頃はじめて君を知りぬ君を思い 日ごと夜ごと 悩みしあの日の頃すみれの花咲く頃今も心ふるう忘れな君 我らの恋 すみれの花咲く頃「すみれの花咲く頃」日... 2024/04/15
4月 ラフマニノフ「リラの花」 ロシア出身の作曲家、セルゲイ・ラフマニノフといえば、胸に訴えかけるような抒情的な楽曲が多いのが特徴的。その重厚に折りかさなる和音、身体の中にまで染みわたる、光沢... 2024/04/14
4月 春が行く 一つづつ花の夜明けの花みづき加藤楸邨その歌にもあったように、まるで空を押し上げるように花を咲かせるのは花水木(はなみづき)。明治の頃、かつての東京市長がワシント... 2024/04/13
4月 苺(いちご) 幸福は、人生の味そのもの。苺に苺の味があるように、人生には幸福の甘さがある。エミール・オーギュスト・シャルティエ(アラン)「くさかんむり」に「母」がついて「苺(... 2024/04/12