2月 春の夜 春の夜燻銀(いぶしぎん)なる窓枠の中になごやかに一枝(ひとえだ)の花、桃色の花。月光うけて失神し庭の土面(つちも)は附黒子(つけぼくろ)。ああこともなしこともな... 2024/02/23
2月 花の歌 ドイツの作曲家、グスタフ・ランゲの曲に「花の歌」というピアノ曲があります。日本では、ピアノの練習曲としてお馴染みの曲ですが、「花の歌」というタイトルにも関わらず... 2024/02/22
2月 春夜 雨を喜ぶ 好雨知時節 (好雨 時節を知り)當春乃発生 (春に当たり すなわち発生す)随風潜入夜 (風にしたがいて 潜かに夜に入り)潤物細無聲 (物を潤して 細やかにして声... 2024/02/21
2月 名残の花 あなたの好きな山茶花の散っては咲く山頭火一花三季といい、一つの花には三つの季節があります。咲き始めの花が「初」花、今が盛りの「当季」の花、そして終りに近い「名残... 2024/02/20
2月 【Old Hallのコーヒーポットと素材の話】 僕らの身の回りには、数え切れないくらいのステンレス製品がある。「非常に錆びにくい鉄」として知られているが、生まれたときには既に存在していたし、あまりにも日常に溶... 2024/02/19
2月 ミモザ咲きました 黄いろな花もさきあらゆる色の種類した畦いっぱいの地しばりをレーキでがりがり掻いてとる川はあすこの瀬のところで毎秒九噸の針をながす上を見ろ石を投げろまっ白なそらい... 2024/02/18
2月 春宵十話 よく人から数学をやって何になるかと聞かれるが、私は春の野に咲くスミレはただスミレらしく咲いてるだけでいいと思っている。咲くことがどんなによいことであろうとなかろ... 2024/02/17
2月 冴え返る 冴返る二三日あり沈丁花-高野素十昨日の春一番とは一転、朝から冷たい北風が吹き荒んだ東京。ようやく緩んだと思った寒さが、またぶり返しました。冴え返るとはまさにこの... 2024/02/16
2月 うす紫に寄せて 古い時代から、花に限らず動植物をはじめ、さまざまな自然現象にも、固有の色を見出し名をつけてきた日本人。たとえば春に見る霞には「うす紫」を、その色を霞色(かすみい... 2024/02/15