10月 信号の青を忘れて白粉花 白粉花。わりと誰しも子どもの頃から知っている花のひとつと思います。こぼれ種からでも増えるような花だから、私の育った町にも季節になれば、通学路や公園やそのへん何処... 2023/10/14
10月 秋桜 コスモス。台風でなぎ倒されてもへこたれぬ、悠然と起きあがる、風と一体に咲く強さあり。ギリシャ語からくる名前は装飾的な美しさからつけられたといい「調和・秩序・宇宙... 2023/10/13
10月 オキーフとタチアオイ ジョージア・オキーフという画家をご存じですか。大きな花、動物の頭蓋骨、アメリカ西南部の風景を描いた作品群で知られる20世紀を代表するアメリカの女性画家です。孤高... 2023/10/12
10月 三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理で末決まる 江戸時代、丁稚の小僧を立派な商人に育てるための方針として、こんな言葉がありました。三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理で末決まる三歳までに心の豊かさを教えな... 2023/10/11
10月 待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬさうな 竹久夢二 毎年夏が伸び秋が縮み、花もずれて咲くものだから、今の秋がどのあたりなのかわからなくなる。たよりになるのは月です。あのメダルのような月が、夜々に育っているのを眺め... 2023/10/10
10月 百日紅 乙女の一身 またたく間に 中村草田男 百日紅 乙女の一身 またたく間に 中村草田男朝からつめたい雨、初時雨かしら、なんて思って外に出たらちゃんと降ってました。秋の雨は冷たくて、肌にあたる度に冬が寄る... 2023/10/09
10月 美しい美しい桔梗いろのがらんとした空の下で 今日は二十四節気の寒露(かんろ)。冷たい露が草花に降り始めて、秋もすっかり深まる気候をあらわします。花も旬をむかえ、虫たちの巣ごもりも盛んになる頃、とはされます... 2023/10/08
10月 花が咲いたならそれを二人、同じ気持ちで眺めたい。 山上憶良が詠んだ「萩が花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」は秋の七草としてよく知られます。けれど秋の花はこれに限りません。見ただけで、厄落とし... 2023/10/07
10月 男ごころとはかうしたもの 女の偉さとは違うえらさ 図り難きは人心。「男心と秋の空」とは、女性に対する男性の愛情が、秋空のように変わりやすく移り気なことの喩えですが、対して「女心と秋の空」ともいい、これは男性への... 2023/10/06
10月 秋雑感 きのうお友達から、静岡で採ってきたというキノコのお裾分けをいただきまして、あまりにかわいくて思わず。きのこ秋の光を浴びて日に日に飴色をつめていく秋の野趣。地味で... 2023/10/05