10月 待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬさうな 竹久夢二 毎年夏が伸び秋が縮み、花もずれて咲くものだから、今の秋がどのあたりなのかわからなくなる。たよりになるのは月です。あのメダルのような月が、夜々に育っているのを眺め... 2023/10/10
10月 百日紅 乙女の一身 またたく間に 中村草田男 百日紅 乙女の一身 またたく間に 中村草田男朝からつめたい雨、初時雨かしら、なんて思って外に出たらちゃんと降ってました。秋の雨は冷たくて、肌にあたる度に冬が寄る... 2023/10/09
10月 美しい美しい桔梗いろのがらんとした空の下で 今日は二十四節気の寒露(かんろ)。冷たい露が草花に降り始めて、秋もすっかり深まる気候をあらわします。花も旬をむかえ、虫たちの巣ごもりも盛んになる頃、とはされます... 2023/10/08
10月 花が咲いたならそれを二人、同じ気持ちで眺めたい。 山上憶良が詠んだ「萩が花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」は秋の七草としてよく知られます。けれど秋の花はこれに限りません。見ただけで、厄落とし... 2023/10/07
10月 男ごころとはかうしたもの 女の偉さとは違うえらさ 図り難きは人心。「男心と秋の空」とは、女性に対する男性の愛情が、秋空のように変わりやすく移り気なことの喩えですが、対して「女心と秋の空」ともいい、これは男性への... 2023/10/06
10月 秋雑感 きのうお友達から、静岡で採ってきたというキノコのお裾分けをいただきまして、あまりにかわいくて思わず。きのこ秋の光を浴びて日に日に飴色をつめていく秋の野趣。地味で... 2023/10/05
10月 庭に花や木を植えることは、明日を信じること。 庭に花や木を植えることは、明日を信じること。オードリー・ヘプバーンTo plant a garden is to believe in tomorrow.Aud... 2023/10/04
未分類 『らんまん』と牧野富太郎博士によせて 家守りし 妻の恵みや 我が学び 世の中の あらん限りや すゑ子笹牧野富太郎この半年間放映されていたNHK朝の連続テレビ小説『らんまん』が終了しました。ご覧になっ... 2023/09/30
未分類 名さへあだなる露草の花 露草(つゆくさ)古くからその花の絞り汁は友禅染の下絵に使われており、またそうして色素を布に移すことからこの青色は「移し色」と呼ばれました。下絵に使うということは... 2023/09/26
未分類 牡丹とお萩 秋分によせて .母となり なほなつかしむ千代紙の たぐひと見ゆる紅萩の花 与謝野晶子秋分を迎えました。春分の日と同様、昼と夜の長さがほぼ同じになる秋分の日は、仏の世界と現世が... 2023/09/23