10月 慎しむこと 言葉は真心を込め、行いは慎み深く、事を取りさばき、人に接するには必ず誠意を持って臨め。渋沢栄一行住坐臥(ぎょうじゅうざが)という禅語があります。行は歩く、住は留... 2024/10/14
10月 花野のうた なにとなく君に待たるるここちして出でし花野の夕月夜かな与謝野晶子(なんとなく恋しい人が私を待っていてくれるような気がして、歩いていると、そこは秋の花々が咲く野原... 2024/10/13
10月 秋ひととき 薔薇は匂つてゐる けれども薔薇はそのことを自分の匂つてゐることを感じてゐるのだらうか?「薔薇」 ハインリヒ・ハイネ(生田春月 訳)スッキリとさわやかな秋晴れから... 2024/10/12
10月 再会 別れる男に、花の名を一つは教えておきなさい。花は毎年必ず咲きます。川端康成懐かしい人との再会。月日が経ってもあの頃のまま、変わらぬ空気を身にまとい、再び会えると... 2024/10/11
10月 秋の燈(ひ) 秋の燈(ひ)のいつものひとつともりたる木下夕爾秋になり、朝夕の涼しい風がたつようになると、秋の夜長も手伝って、読書欲が高まります。「燈火親し」とは、昔はロウソク... 2024/10/10
10月 秋夜、雨をきく。 聴雨寒更盡あめをきいて かんこうつく秋も深くなり、板屋根にポツポツと打つ雨音を聞きながら、夜更けの寒さを感じて、じっと過ごす。そんな意味。秋深し、とはまだ言えな... 2024/10/09
10月 寒露 今日は寒露。二十四節気の第17節目で、この季節には菊の花が盛んに咲きだし、果実の実が落ち始め、コウロギなどの虫のすごもりが盛んになり、冷たい露が草花に降り始める... 2024/10/08
10月 一つのメルヘン 秋の夜は、はるかの彼方かなたに、小石ばかりの、河原があつて、それに陽は、さらさらとさらさらと射してゐるのでありました。陽といつても、まるで硅石か何かのやうで、非... 2024/10/07
10月 あの花の黄色 黄色のヒガンバナが咲いています。さて本来、あれは何という名なのかな、と思い調べてみると、そこには「鍾馗蘭(しょうきらん)」と書かれてありました。難しい字だなと思... 2024/10/06