3月 花の笑み 三月 花の笑、花の顔(かんばせ) 花のくちびる、みな花の上をいふなり。花の笑とは、花が美しく咲くことを表します。花の顔は花咲く姿、くちびるは花弁のこと。「笑う」には「... 2018/03/01
2月 2月の終い いつまでも同じ道を行き来してるように思えた冬でしたが、ようやく出口に立ちました。二月は逃げる、三月は去る。去れも然れも人をば知らじ、ただ心地にさおぼゆるなり。自... 2018/02/28
2月 春宵十話 古くから多くの文芸や芸術のモチーフにされてきた花なのに、昔の人が語るほど眼にしないのは、都会暮らしの不憫でしょうか。スミレの花を愛してやまなかった数学者 岡潔。... 2018/02/27
2月 ミツマタ 週末、道すがら眼に飛び込んできた花木に、思わず足を止めました。この春はじめての満開、ミツマタの花です。よおく見ると、沈丁花に似ています。調べたら、まさしくジンチ... 2018/02/26
2月 冬薔薇 ご近所にある冬薔薇を見届けています。ふゆばら、と呼ぶのが好きですが、読みにはふゆそうび、もあり、冬の季語です。「薔薇」と漢字で書いて罰せられるならば、罰金を払っ... 2018/02/25
2月 春雑感 植物がほころぶ季節になりました。自由気ままな花たちの、またとない姿を見つけたときの感動と余韻。まるで残り香のように、胸のこのあたりに続くそれが、今はただ嬉しくて... 2018/02/24
2月 小さな幸せ まるで庭園のようにヨソイキの花がならぶ花屋の店先で、何と比べても野暮なのに、この花にはいつも景色があります。好むも好まざるも、一面に広がる匂い、花の上を流れる空... 2018/02/23
2月 梅とうぐいす 魯山人の随筆に『梅とうぐいす』があります。ある日訪ねてきた女流歌人に「うぐいすの歌を作るとき、あなたなら何を配するか?」と尋ねる翁。「うぐいすにはさしずめ梅であ... 2018/02/22
2月 冴え返る 春を感じ始めたこの頃、ふたたび寒さが戻るのを「冴え返る」といいます。冴えるは冷える。彼岸のころにいう「三寒四温」にくらべると、まだわずかに冬が強気な言葉です。... 2018/02/21