人が癒されてるのは「花」じゃないと思う話
寒中お見舞い申し上げます。月曜日に大寒をむかえましたが、今年は確かに暖冬ですね。
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畑のお野菜たちも、春がきたかと勘違いをするそうで、いま時期にどんどん大きく育ってしまうから、この冬の野菜は通年以上に安価になっているそうです。
消費者としてはうれしい限りですが、実はお花も、近年の異常気象の影響で、四季のサイクルが崩れつつあり、お花が生育しなかったり、採取できなかったり、故に高騰したりと、お野菜と同じことが起きています。これが今では本当に悩ましい…。
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これまで私は花屋として、生きた花(生花)を届けることに強いこだわりがありました。生きた花にだから伝えられることがあると、正義感上等に自分に言い聞かせてもきました。もちろんその拘りは、今も残っていますが、でもここにきて気持ちに変化があったんです。
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変化のきっかけには、昨今の異常気象をはじめとする、生花にまつわるリスクを考えたこともあります。重ねて、私達が向きあうこととは、いま向き合ってる(気でいる)「それ」「それら」なのかなあと、考えはじめたんです。
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「それら」については、もう少し整理して、のちにお伝えしたく。今日は一つだけお話しします。
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人は花をみて癒されるといいますでしょう。お客様にもお礼のたびに言われます。でも私は、HANAIMOとしてお花を届けながら、人は花に癒される以上に、届けてくれた人との「つながり」に癒され、孤独から解放されたことに癒され安心し、それが花をもらって「嬉しい」という感情になるのだと思うんです。
だから私は皆さんの「想い」を伝えたいし、届けたい。このこだわりだけは、これからも手放したくないと、思っています。