御仏前(ごぶつぜん)
「仏様になった故人に捧げ供える」との意味合いがあります。仏教では忌明けまでを御霊と考えるので、その間にお花を送るときは「御霊前」とし、忌明け後は仏様になるとの考えから「御仏前」と用いられます。浄土真宗(本願寺派・大谷派など)に限り、「死者は逝去後即ちに仏様になる」との考えから、通夜・ 葬儀告別式にも用いられます。
御霊前(ごれいぜん)
「故人の御霊に捧げ供える」との意味合いがあり、仏教・神道・キリスト教に共通して使用出来ます。 なお、キリスト教の場合は「故人は御霊(魂)となって召天する」との考えから、法要(命日祭・召天記念式)においても用いられますが、仏教では、忌明けをもって故人は成仏するとの考えから、忌明け法要後には御霊前は用いられません。ただし仏教の浄土真宗(本願寺派・大谷派など)では、「死者は逝去後即ちに仏様になる」との考えから、御霊という観念がないため用いません。
御神前(ごしんぜん)
「神様になった故人に捧げ供える」との意味合いがあり、神道の法要(神霊祭・式年祭)の際に用いられます。神道では「忌明け(忌明け祭)をもって故人は神様になる」との考えから、忌明け後の法要に用いられます。
御香華料(ごこうかりょう)
「お香や供花に代えて」との意味合いがあります。古くは各家に伝わる先祖伝来のお香や、自家に咲く花を持ち寄って故人に手向けたことの名残です。なお、あくまでお香と供花に代えてとの意味合いから、別途に供花をする際には用いません。