喪中はがきが届いたときの花の贈りかた
11月に入り年末の足音が聞こえてくる頃になると、年内のご訃報の知らせが届くことがあります。そうした喪中はがきが届いた場合は、その年の年賀状など新年のご挨拶は控え、代わりに寒中見舞いを送るのがマナーです。また頂いたお知らせに対して、ご遺族や家族へお悔やみやご挨拶の気持ちを表すのも一般的です。今回は「喪中の方にお花を贈るときのポイント」についてご説明いたします。
この記事を書いた人
Hanaimo店主 鈴木 咲子
目次
- 香典や供物について
- お悔やみの気持ちを表す
- 寒中見舞いを送る
- お花選びのポイント
香典や供物、お花について
喪中はがきが届いた場合は、その年の年賀状など新年のご挨拶は控えます。一般的に、喪中はがきのみの場合には、香典や供物出張は必要はありません。しかし親しい関係の場合には、ご家族やお身内に対して、香典やお供えのことを考えたくなるものです。
もしそうした供物やお花を送りたい場合は、事前にご遺族の意思を確認するのがよいでしょう。なによりも、お悔やみの気持ちが伝わるように、相手の心情に寄り添った対応を大切にすることです。
お悔やみの気持ちを表す
喪中はがきが届いた場合、まずは相手のご家族へのお悔やみの気持ちを表すことを優先しましょう。 お花をお送りする際にも、メッセージカードや手紙で「ご冥福をお祈りいたします」「心よりお悔やみ申し上げます」といった言葉を添えて伝えると良いでしょう。
喪中はがきが届いたときのお悔やみ例文をご用意しています。
お悔やみ例文集
https://www.hanaimo.com/example/okuyami/nenga/
寒中見舞いを送る
寒中見舞いは、松の内(一般的に1月7日、関西では15日まで)を過ぎた時期に出ます季節のご挨拶です。
1月8日~2月4日(立春前)頃、お悔やみや励ましの気持ちを込めた寒中見舞いのはがきを出すことで、控えめながらお相手への配慮が伝わります。
お花選びのポイント
一般的には白い花を中心に、菊、カーネーションなど、お花もちの良い花を選ぶことが多く、シンプルで控えめな印象の花でご用意します。 とはいえ、すでに日が経っている場合もありますので、淡い色(薄いピンクや淡い紫)を使うことも少なくありません。
鮮やかな赤や黄色、オレンジの花を避けること、またお花のスタイルは、受け取った後で手間がかからない「アレンジメントフラワー」がおすすめです。器付き、水替えなどが不要なアレンジメントであれば、届いてそのまま飾れますし、ご年配の方、お忙しい方のご負担も減ります。
この記事を書いた人
フラワーギフト専門店 「Hanaimo」 店主 鈴木咲子
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ式フラワーデザインに出会い、ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店でドイツ式フラワーデザインを習得。帰国後も、国内外で活躍するデザイナーのアシスタントとして経験を積み、2002年 通販サイトHanaimo開業。かたわらで大手生花店とのアドバイザリー契約、デザインプロジェクトへの参画など、コンサルタント、デザイナーとしても活動。
趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。