綬章・叙勲について知りたい

Posted on 2016/02/18
日本の叙勲・褒章は、昭和39年の天皇誕生日に開始された春秋叙勲で毎年2回、春は4月29日付けで、秋は11月3日付けで授与されています。

国のために功労のあった人に授与される勲章には、最高位の大勲位菊花大綬章(だいくんいきくかだいじゅしょう)をはじめ、旭日章(きょうじつしょう)、瑞宝章(ずいほうしょう)、身近な各種褒章などいろいろあり、春秋叙勲での受章者は、毎回4000名ほどが選ばれ、褒章の受章者は、毎回800名ほどが選ばれます。

春秋叙勲の選考の対象は、70歳以上の者、または55歳以上の者で「精神的又は肉体的に著しく労苦の多い環境において業務に精励した者」または「人目につきにくい分野にあって多年にわたり業務に精励した者とされています。

勲章・褒章にはどんな種類があるの?

【勲章の種類】
大勲位菊花章(だいくんいきくかしょう)=旭日大綬章又は瑞宝大綬章を授与されるべき功労より優れた功労のある方への勲章
桐花大綬章(とうかだいじゅしょう)=国家又は公共に対し功労のある方への勲章
旭日章(きょくじつしょう)=功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた方への勲章
瑞宝章(ずいほうしょう)=公務等に長年にわたり従事し、成績を挙げた方への勲章
文化勲章(ぶんかくんしょう)=日本文化の発達に関し特に顕著な功績のある方への勲章

【褒章の種類】
紅綬褒章(こうじゅほうしょう)=「自己の危難を顧みず人命の救助に尽力したる者」に授与される褒章
緑綬褒章(りょくじゅほうしょう)=「自ら進んで社会に奉仕する活動に従事し徳行顕著なる者」に授与される褒章
黄綬褒章(おうじゅほうしょう)=「業務に精励し衆民の模範たるべき者」に授与される褒章
紫綬褒章(しじゅほうしょう)=「学術芸術上の発明改良創作に関し事績著明なる者」に授与される褒章
藍綬褒章(らんじゅほうしょう)=「教育衛生慈善防疫の事業、学校病院の建設、森林の栽培、水産の繁殖、農商工業の発達などに関し公衆の利益を興し成績著明なる者又は公同の事務に勤勉し労効顕著なる者」に授与される褒章
紺綬褒章(こんじゅほうしょう)=「公益のため私財を寄附し功績顕著なる者」に授与される褒章